2022-01-01から1年間の記事一覧
西田俊英画伯の新作版画『月の兎』が販売開始!再興第98回院展全作品集の表紙を飾り、好評を博した西田俊英画伯の《月の兎》を『彩美版』で再現。背景のひときわ明るい月には銀色のシルクスクリーンを使用して静寂な秋夜の輝きを、草の葉の上には金箔をまぶ…
平山郁夫『絲綢之路 パミール高原を行く』 玄奘三蔵の足跡を辿った平山郁夫のシルクロード取材は、2000年の12月31日に奈良薬師寺の玄奘三蔵院に大唐西域壁画を納めたことで大きな節目を迎えました。『絲綢之路 パミール高原を行く』この作品はそれに満足する…
鮮やかな色彩と大胆な造形、画面全体からほとばしる力強いエネルギー。いまや片岡球子の代名詞となった『富士』の絵は、一度見たら忘れられないほどに強烈な印象を与えてくれます。「眺めていると元気が湧いてくる」と言われることの多い片岡球子の富士の絵…
入江明日香Twitterより 現在、福岡アジア美術館にて「入江明日香展 時空の旅人」が開催中なのはご存じでしょうか?まず一言、「すばらしい…」です。息を呑むような圧倒されるような感じの「すばらしい…」がまさにしっくりとくる感想です。 個人的な感想です…
Tシャツなどの衣料品のプリントなどでも耳にする技法、シルクスクリーン。実は版画でもシルクスクリーンで摺られた作品があることはご存じでしょうか。 シルクスクリーンとは シルクスクリーンとは、版の孔(穴)を通して、インクを下に押し出し刷り取る方法…
国籍、性別、年齢、その他すべて非公開という謎のアーティスト 国籍、性別、年齢、その他すべて非公開という正体不明の謎のアーティスト、『Jean-pierre Anpontan (ジャン・ピエール アンポンタン)』彼?彼女?の描くコミカルなキャラクターと、ユーモアあふ…
伝統木版画における「絵師」の役割 木版画の大元となる版下絵(原画)を描くのが「絵師」です。絵師は今でいう「イラストレーター」の立場であり、「出版社兼ディレクター」である「版元」と専属契約を交わしてお抱えになるものや、人気絵師の場合は独立して…
伝統木版画における「摺師」の役割 版木に絵具を広げて和紙に摺りこみ、色を重ねて作品を仕上げるのが「摺師(すりし)」です。摺師は一度に何百、何千もの枚数の版画を、すべて同じ色、同じ摺り方、同じ品質で作品として仕上げるため、微細な差異も見逃さな…
伝統木版における「彫師」の役割 絵師が描いた版下絵を元に版画の原板となる「版木」を作るのが「彫師」です。絵師のように表舞台に出ることはありませんが、非常に高い技術が必要とされる専門職です。彫師は彫刻刀の刃先を0.1mm単位で板面に入れ、筆で描か…
木版画の制作風景 アダチ版画製作所HPより 日本に木版印刷が伝来してから1200年、時代の流れとともに僧の修行や出版事業として様々な形や制作方法が生まれ、日本中で独自の印刷文化が発展しました。現在では「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」として…
絵画やアートに詳しい人と話していると、詳しくない人からすると『?』な謎フレーズが出てくることはありませんか?なんとなく言ってることのニュアンスは解るから話は続くけれど、はっきりとした意味は解らないなんていうモヤモヤとした経験が一度はあるは…
日本画に使用される絵具といえば『岩絵具(いわえのぐ)』です。馴染みのない方は「なにそれ?」と思うでしょうね。絵具の中でも広く知られているものは、小・中学校の授業で一度は手に触れたことがあるような、水彩絵具やアクリル絵具ではないでしょうか。 …
絵画の構成とは 絵画について話していると必ずと言っていいほど出てくるワードが【構成】です。一言で構成と言っても、どの部分を語っているのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。 絵画の構成 絵画における構成を簡単に説明すると、造形手法を…
上村松園 美人画の巨匠・上村松園 昔の日本と言えば、『男は働き、女は家を守る』のような、男性社会が一般的で、画家の世界でも多くの有名画家は男性が占め、女性の画家の割合はそう多くはありませんでした。そんな男性社会の業界で、画家として成功し文化…
東山魁夷『年暮る』 文豪の一言から生まれた連作 京都の四季を描いた連作『京洛四季(けいらくしき)』シリーズ。東山魁夷ファンなら誰しもが知っている京洛四季シリーズは東山魁夷と親交のあった文豪・川端康成のある一言から生まれたと言われています。 「…
自分で「これだ!」と選んだ好きなアート作品と、毎日の生活空間で一緒に過ごすという経験をしたことがありますか?アートを手に入れ、生活に取り入れ、自分らしく楽しむ。すると、美術館などで鑑賞するのとはまた違う次元で、アートそのものをとても身近に…
平山郁夫 平山郁夫の生い立ち 1930年6月15日、広島県生口島に4男5女の3番目として生まれました。平山家は300年以上も続く旧家で、菩提寺の寺伝によると、初代の柴田孫左衛門は、かの有名な戦国武将・柴田勝家の孫だとされています。 生口島は瀬戸内の温暖な…
日本画家・東山魁夷 日本画の巨匠・東山魁夷 昭和を代表する日本画家であり、風景画の分野では国民的画家とまで呼ばれる東山魁夷。史上最年少の60歳での文化勲章受章者であり、現在でもその記録は破られていません。印象的な色彩『東山ブルー』と呼ばれる青…
日本画家・藤原郁子 兵庫県加古川市出身の日本画家『藤原郁子』。姫路や明石、加古川など兵庫県内の中学校で美術教員を務め、2003年の西宮市美術展芸術文化賞受賞作品をはじめ、数々の作品を発表し注目を集めています。 藤原郁子『月牡丹』 日本画の伝統技術…
大須賀勉 秋田県を拠点にして活動する画家・大須賀勉。秋田県の美しい自然の中で培われた感性と、日本画と油絵を組み合わせた新たな表現を元に描かれる作品は、一目見ただけで絵の世界に引き込まれるような魅力を感じさせてくれます。単に異なる技法を小手先…
原画と版画の違い 絵画には『原画』と『版画』の違いがあるのはご存じでしょうか?絵画に詳しい方であればもちろんご存じでしょうが、アート初心者にしてみれば違いがよく判らないというのはごもっともな意見です。そこで今回は『原画』と『版画』に違いにつ…
前衛書から、墨による独自の抽象表現の領域を拓いた美術家『篠田桃紅』。惜しくも2021年に107歳でこの世を去り、ニュースでも取り上げられたことで芸術に関心がなかった方もその名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。 篠田桃紅とは 篠田桃紅 篠田…
東山魁夷の好んだ代表的な色は群青(ぐんじょう)と緑青(ろくしょう)と呼ばれる青系や緑系の色だと言われています。『東山ブルー』と呼ばれ、東山魁夷の代表作にも多くみられます。群青はまだしも、緑青という言葉自体が聞きなじみがなく、どんな色か知っ…
名門、東京芸術大学を卒業し、東京藝術大学大学院美術研究科で博士(文化財)の学位を取得。現在は日本美術院院友として活躍中の日本画家『狩俣公介』。 華々しい受賞歴と端正なルックスといった派手なイメージとは裏腹に、彼の描く作品は繊細で奥ゆかしさが…
有名画家の中には生涯独身だったという画家も意外と多いんです。 あなたは全問正解できますか? 【生涯独身】or【結婚歴あり】で答えてね。 第1問【生涯独身】or【結婚歴あり】 レオナル・ド・ダビンチ レオナルドダビンチ 第2問【生涯独身】or【結婚歴あ…
引っ越しなどで新居に移り住むとき、新築を建てたときなどに絵画を飾ろうと考えている方にちょっとした豆知識をご紹介します。 絵画展などによく行かれるような知識のある方は別として、【絵画】というフレーズを聞いてイメージを浮かべると、まず頭の中に想…
"> ">版画のエディションナンバーとは? 版画は複数枚数の作品を制作できる絵画作品です。複数枚数を制作できるため、絵画としての価値を保持する目的で制作する作品の数を予め決めておきます。 【Edition(エディション)】とは日本語で【版】を意味し、版…
東山魁夷マスターピースコレクション 額装といえば絵画を飾るうえでは必要不可欠となるものです。絵画自体を引き立てる装飾であり、絵画を守る目的でも重要な役割をもっています。 これまでの額装は絵画自体のシートと額のガラス面との間に空間があり、シー…
日本画とは? 日本画とは? 絵画やアートに詳しい人であれば知っていて当然な【日本画】というフレーズ。詳しくない人でも、なんとなく゛日本の絵“というニュアンスだけで認知している人もいるのではないでしょうか? 実は日本画と一言で言っても、その捉え…
あなたはどれだけ知ってる?絵画通なら知ってる常識レベルを出題! まずは初級編の8問を出題!これが全部正解できればアート好き初級者!答えは一番下にあるよ↓ 第1問この絵画の作者の名前は? 第2問この絵画の日本語の作品名は? 第3問この絵画の作者の名…