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異端にして正統 落選の神様と呼ばれた画家『片岡球子』

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鮮やかな色彩と大胆な造形、画面全体からほとばしる力強いエネルギー。
いまや片岡球子の代名詞となった『富士』の絵は、一度見たら忘れられないほどに強烈な印象を与えてくれます。
「眺めていると元気が湧いてくる」と言われることの多い片岡球子の富士の絵。
原色を配した色鮮やかな富士は、一目で片岡球子の富士だと認識できるくらいに見る者の目・心に焼き付いて離れません。
富士の絵柄は多くの作品が描かれていますが、作品一つ一つが表情豊かで同じ富士をモチーフに描かれた作品でも見え方や印象が大きく異なります。

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今では巨匠として知られる片岡球子ですが、その画風が認められるまでは何度も落選を経験し、落選の神様とまで呼ばれたとか。

片岡球子は戦後の日本画家と言われてはいますが、実際には戦前に日本画の修行を積んでいます。
当時の日本は女性の社会進出が進みつつありましたが、美術の世界で男性と同等に活躍することは決して簡単なことではなかったはずです。
女性という当時としては大きなハンデキャップを負い、小学校教諭の職につきながら画家として活動するという、二足のわらじを履いて活動することは並大抵の苦労ではなかったはずです。
文化勲章受章といった華やかな面が取り上げられることの多い片岡球子ですが、その経歴は一つの物語が作れるくらいに興味深いものです。
ご興味あれば詳細に調べてみるのをお勧めします。