ダイエット・減量の最終調整《水抜き》とは
水抜きとは
「水抜き」とは、体重を減らすために、減量前に水分を摂取し、減量時にその水分を体外に排出することを指します。
これは、体重減少を人工的に増やすための方法の一つであり、競技用の体重制限競技(ボクシング、ウエイトリフティングなど)や、身体美を追求するアスリート(ボディービル)などが行うことがあり、水抜きを行うことで、体重の減少だけでなく、肌の質感をドライに見せてより硬質的な筋肉に見せることができます。
しかし、水抜きは健康的ではなく、体に悪影響を与える可能性があります。
水抜きによって失われる水分は、体内の電解質バランスを崩し、脱水症状を引き起こす可能性があります。
また、脱水症状は体力の低下や、体調不良、パフォーマンス低下などを引き起こすことがあります。
さらに、水抜きによって体重を減らすことは、一時的なものであり、減量効果は短期的であるため、長期的で健康的なダイエットの手段としては適切ではありません。
独学で水抜きを行う際は特に注意する必要があります。
水分摂取が必要な理由
身体に水が必要な理由は多岐にわたりますが、代表的な理由をいくつか挙げてみます。
①代謝に必要な水分
体内で行われる代謝には、水分が不可欠です。細胞内での化学反応において、水は基本的な反応媒体として働き、体内の栄養素や酸素などを細胞に届けるための役割を果たしています。
②体温調節に必要な水分
水分は、体温調節にも重要な役割を果たしています。暑い時には発汗によって水分を失い、体温を下げることができます。
逆に、寒い時には体内での代謝によって熱を生み出し、水分を通じて体温を維持することができます。
③血液やリンパ液などの成分に必要な水分
体内の血液やリンパ液などは、水を主成分としています。
これらの液体は、体内の栄養素や酸素を細胞に届けるために不可欠なものであり、水分が不足すると、これらの液体が減少して、体内の機能が低下する可能性があります。
④排泄に必要な水分
体内での代謝や消化によって発生する余分な水分や、老廃物を排出するためにも、十分な水分が必要です。
水分が不足すると、便秘や腎臓などの機能障害を引き起こす可能性があります。
以上のように、水分は人間の体内において多くの重要な役割を果たしていることがわかります。
適切な水分補給を行うことは、健康維持にとって非常に重要なことです。
まとめ
減量を行ったことのある人であれば、ひょっとすると経験したことがあるかもしれませんが、水抜きを限界まで行った後には寒気や吐き気、筋肉が攣ってしまうなどの体調不良を引き起こす可能性があります。
知識不足の状態で独学で行うのは危険なため、経験者やトレーナーに相談して行うようにしましょう。
水抜き中に万が一、身体の異常を感じたら迷わず中断することも大切です。