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【絵画・アートレビュー】東山魁夷『残照』

「残照」は、東山魁夷が1947年に制作した日本画作品のひとつです。

この作品は、夕暮れ時の山々に沈む太陽が放つ残照が空や雪に美しい色彩を与えています。
東山魁夷は、自然を描くことで、自然の美しさや季節感を伝えようとしており、この作品でもその思いが感じられます。

東山魁夷『残照』東京国立近代美術館所蔵

日本画の伝統的な技法を用いつつ、現代的な表現も取り入れたこの作品は、東山魁夷の画業の頂点に位置する作品と言われています。
特に、彼が得意とした「衝撃の空間表現」と呼ばれる、奥行きや立体感を強調する手法が見事に表現されています。

「残照」は、単なる風景画ではなく、東山魁夷の感性や美意識、そして自然と人間の共存を表現した作品とも言えます。日本画に興味がある方や、美しい自然の表現に魅了される方には、ぜひ一度見ていただきたい作品です。