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人が《絵を見ると癒される》と感じる理由と、絵画鑑賞が脳に与える影響

人が絵画を見て「癒し」を感じる理由は、科学的および医学的な観点からも研究されています。
少しだけロマンが薄れてしまうかもしれませんが、現在解明されている範囲の内容で《人が絵を見ると癒される理由》をご紹介します。
参考程度に読んでみてくださいね。

人が絵を見ると癒される理由

①視覚刺激と脳の反応
絵画は視覚的な刺激を提供します。
人間の脳は美しい景色や芸術作品を見ると、報酬系と関連する快感や喜びを感じる神経回路が活性化します。
これにより、ドーパミンセロトニンといった神経伝達物質が放出され、幸福感やリラックス状態が引き起こされます。

②視覚的な美と認知的な快適さ
絵画は美的な要素を持っており、調和やバランス、色彩の組み合わせなどが心地よい感覚をもたらします。
心理学的な研究によれば、人々は対称性やパターンの整合性を好み、これらの要素が絵画に存在すると、視覚的な快適さを感じる傾向があります。

③自己表現と感情の共有
絵画はアーティストの感情や表現の手段として機能します。
人々は他者の感情を共有することで、共感やつながりを感じることができます。
絵画には多様なテーマや表現があり、それに触れることで自己表現や感情の共有が可能になります。
このような共感やつながりは、人々の心を癒し、安心感をもたらします。

④マインドフルネスやリラクゼーション
絵画を見ることは、マインドフルネスやリラクゼーションの状態を促進することがあります。
集中して絵画を観察することで、日常の心配やストレスから離れ、現在の瞬間に集中することができます。
このようなマインドフルネスの状態は、リラックスや心の平穏をもたらし、癒しを促す効果があります。

絵画鑑賞が脳に与える影響

①視覚的な刺激と創造性の促進
絵画は視覚的な美を提供し、脳の創造性を刺激します。
美しい絵画や芸術作品を見ることで、脳は新たな視点やアイデアを受け取り、創造的な思考を促進します。
これは、他の分野でも創造性や問題解決能力を向上させる効果があります。

②感情の活性化と表現
絵画は感情を表現する手段として機能します。絵画作品はしばしば鑑賞者の感情に訴えかけ、喜び、悲しみ、驚きなどの感情を引き起こすことがあります。
これにより、脳内の感情中枢が活性化され、感情の理解や表現能力が向上します。

③認知機能の向上
絵画鑑賞は、脳の認知機能を刺激し向上させる効果があります。
絵画を詳細に観察することで、視覚的な注意力や集中力が向上し、細部やパターンの認識能力が高まります。
また、絵画には物語や意味を解釈する要素が含まれる場合もあり、脳の思考力や分析力も刺激されます。

④ストレス軽減とリラクゼーション
絵画鑑賞は、ストレス軽減やリラクゼーションに効果的です。
美しい絵画を見ることで、脳内のストレス反応が軽減され、心身のリラックス状態が促されます。
特に自然や風景を描いた絵画は、自然療法の一環としても活用され、ストレスの緩和や心の安定に寄与します。

まとめ

絵画を見て人が「癒し」を感じる理由の一部として紹介しましたが、個人の感じ方や経験には個体差がありますので、絵画の効果は人それぞれ異なることも覚えておいてください。
美術や心理学、神経科学の分野では、絵画の効果や心理的な影響についてさらに多くの研究が行われており、今後も新たな事が解明される可能性もあります。
直感的に「良い絵だな」と感じることも、脳が潜在意識として様々な経験を呼び起こしているのが理由なのかもしれませんね。